公認会計士 中澤省一郎の SS 経営メールマガジン
2021 年 7 月14 日配信
昨日7/13(火) Web中澤塾をテーマを変更して開催しました。
テーマ 「崖っ淵の出光、ピークアウトのコスモ、ギリギリ ENEOS 」
中澤公認会計士事務所(公認会計士・税理士・不動産鑑定士補・SS経営アドバイザー:中澤省一郎)のホームページです。 (nakazawa-cpa.net)
で少しだけ公開しています。
6/3の緊急開催Web中澤塾
6/15Web中澤塾
と3回連続して、元売決算の解説になってます。
しつこいよと言われそうですが・・・・・
良かったら、 中澤WEB会員(プレミア)にご入会下さい。
3回とも録画視聴できます。
7月分、8月分の2か月無料 で対応します。
(来年1月までの7か月分を41,250円(消費税込み)です。)
Web中澤塾(プレミア会員専用) | nakazawaweb (nakazawa-cpa.net)
2019.7からの全ての会員限定メルマガ
2020.1からの全てのWeb中澤塾
がご覧いただけます。
短い告知動画を公開しました。
中澤公認会計士事務所(公認会計士・税理士・不動産鑑定士補・SS経営アドバイザー:中澤省一郎)のホームページです。 (nakazawa-cpa.net)
ご覧ください。
こちらで中澤Web会員(プレミア)をお申込みできます。
7、8月の2か月無料です。
プレミアお申し込みフォーム | nakazawaweb (nakazawa-cpa.net)
子会員制度を設けてます。
(有料メルマガ会員を親会員とする親子制度はございませんので、ご容赦下さい。)
月額
/
一人の単価です。(カッコ内は税込です。)
子会員の数
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子会員の種別
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プレミア
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有料メルマガ
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(単独会員)
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7,500
円(
8,250
円)
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4,527
円(
4980
)
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1
名
~
5名
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5,000
円(
5,500
円)
|
4,000
円(
4,400
)
|
6
名
~9
名
|
4,000
円(
4,400
円)
|
3,000
円(
3,850
)
|
10
名以上
|
3,500
円(
3,850
円)
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2,500
円(
2,750
)
|
<Web中澤塾>
原則 毎月第2火曜日 14:30~2,3時間です。(Web懇談会含みます。)
6/3のような緊急開催も随時やってます。
今後の開催予定
8/10 (火) 9/14 (火) 10/13 (水) 11/9 (火)
Web中澤塾 Liveではチャットで質問できます。
引き続き Web懇談会開催・・・Zoomで双方向で口頭で質問できます。
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<出光:昭和シェルとの統合で、収益力は悲劇的に悪化>
・出光の崖っぷち度合い
・コスモの
Eneos
依存の度合い
・
Eneos
の収益力の低下
いずれも、
私の想像をはるかに超える程度でした。
<出光の
KAM
>
・繰延税金資産の評価
・ニソンの評価
の
2
点でした。
昨日の
WE
b中澤塾で私が着目したのは、
繰越欠損金に対する繰延税金資産へ計上できていない割合です。
繰越欠損金が存在する=利益があっても、半分まで(中小企業は全額)充当できるので、法人税等を払わなくていい
この法人税を払わなくていい金額を繰延税金資産として計上できるのです。(税効果会計と言います。)
各国で充当できる(法人税を払わなくていい)期間は違います。
日本の場合は
10
年有効です。
・有効期間内の利益(の半額)で消せない金額は、繰延税金資産の計上できません。
=
収益力が悪化すると計上できない繰延税金資産が増加する。
のです。
出光の繰延税金資産を見てみましょう。
<
出光・・・・回収不能の繰延税金資産(繰越欠損金)は昭シェル統合で急増!!!!>
繰越欠損金 回収不能額 回収不能割合
による繰延税金資産
2019.3
331
億円
11
億円
3
%
↓
+
556
億円
↓
+
275
億円
↓
+29
%
2020.3
887
億円
286
億円
32
%
↓△126
億円
↓+19
億円
↓
+8
%
2021.3
761
億円
305
億円
40
%
昭和シェルとの統合前 ほぼ全額が「回収可能」です。
=将来の確実な利益が存在した。
のです。
昭和シェルと経営統合したら
・繰越欠損金のよる繰延在勤試算が急増・旧昭和シェルの分が合算されますので・・・
・回収不能な繰越欠損金は、とんでもなく増えてます。
<昭和シェルとの統合で>
繰越欠損金による繰延税金資産:
556
億円増加して
回収不能額:50%が回収不能でなんと 275 億円増加
回収不能額の増加=収益力の低下です。
つまり、
昭和シェルと統合した結果、収益力が低下した
のです。
言いかえると、
「収益力の低い(又は無い)昭和シェルと統合した」
のです。
統合効果で収益力を上昇させるはずでしたが・・・・
<更に
2021.3
月期では>
繰越欠損金は減少:
126
億円の減少です。
回数不能額は増加:
19
億円増加です
。
=
将来の収益が更に悪化
つまり、
「脱炭素の進行」により、更に収益力が悪化
してしまったのです。
単独でこの苦境を乗り越えられるのでしょうか?
ところで、元売
3
社の収益力は全社悪化しています。業界再編は必至です。
元売
3
社は、業界再編を前に、又は、単独での生き残りをかけて
最終的には、
「脱炭素」を目的とした事業転換
⇒
行き残り
を目指します。
現在進行形としては
・3
K
(広告費、交際費、交通費)を中心とした経費の削減
・人件費の削減
・事業の入れ替え
が既に始まっていると思います。
皆様方に直接関係する
SS
周辺業種の再編・淘汰
が凄い勢いで、始まっている
と考えてます。
いずれ、表面化します。
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公認会計士・税理士 中澤省一郎
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