公認会計士 中澤省一郎の SS 経営メールマガジン
2021 年 5 月 12 日配信
昨日 5 /111 (火)に会員限定で開催しました。
テーマは3つでした。
テーマ1 「脱軽油」+トヨタの
FC
モジュール
国際炭素調整税:
FC
トラック、
FC
バスの普及は早いです。
テーマ2 合成燃料と人工光合成
Step
1
CCUS
で合成燃料
Step
2
DAC
で合成燃料
Step
3 人工光合成で合成燃料
開発具合で
Step
2を通り越して
Step
3に行く可能性あり。
テーマ3 事業再構築補助金の次回申請に向けて
悲観せず、しっかりと、じっくり考えましょう。
短いですがの一般公開版を公開してます。
中澤 Web 会員(プレミア)になると、 録画で全てをご覧いただけます。
5
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| nakazawaweb (nakazawa-cpa.net)
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4/22
4/27
と人工光合成に関して配信しています。
その後、
人工光合成
に関して、色々な報道がありますので、まとめます。
また、明日の
Web
中澤塾のテーマ2として、解説します。
<人工光合成とは>
エネルギー源:太陽光のみ
化学反応としては:
CO2
+
H2O→O
2+有機物質(炭素
C
を含む化学物質)
豊田中央研究所 では
CO2
+2
H
2
O→
20
2
+
HCOOH
(ギ酸)
<課題>
変換効率 自然界
0.03
%
人工光合成
7.2
%(豊田中央研究所)
商業ベース
10
%
<日本の現状>
豊田中央研究所
4/26
日経
人工光合成効率、世界
最高の7.2%:
日本経済新聞 (nikkei.com)
4/22
と
4/27
のメルマガ参照
東芝
4/27
日経
東芝、人工光合成起こす「緑の技術」 CO2
を資源に:
日本経済新聞
(nikkei.com)
・
CO2
を変換して生産する原料は
一酸化炭素(
CO
)
だ。
・
CO
を水素(
H2
)と混合して「合成ガス」
にすれば、
・触媒反応などによって
メタノールやジェット燃料
といったさまざまな製品を製造できる。
東大、三菱ケミカル、
Inpex
他
5/9
日経
砂漠で「ソーラー水素」 日本発で狙う資源革命:
日本経済新聞 (nikkei.com)
本州と九州の合計面積に相当する
サハラ砂漠
3%
分に光触媒パネルを並べると、全世界の消費エネルギーを賄う水素をつくれる
「商用化に必要な変換効率
10%
に向けたアプローチに見当はついている」と話すが、
茨城県での研究は夏でも平均
1%
弱
にとどまる。
欧州では
10%
の効率を実現できた研究もあったが、大規模化すると装置の品質を保てず、
コストも膨らむ
とみて進展していない。
<素朴な疑問1:
太陽光発電では十分じゃないの?
>
電気:運ぶには、送電線が必要
+送電のロスが発生(常温超電導はまだ不可)
=長距離の輸送はできない。又は、全個体電池等が開発されても、
単位面積当たりのエネルギーが少ない
従って、
長距離の輸送には、別の物質に返還の必要がある。
<素朴な疑問2:他の物質は何?>
別の物質の候補:
水素(
H2
)
・・・輸送効率を上げるには液化(マイナス
250
度以上が必要)
アンモニア(
NH3
)
・・・マイナス
30
度で液化
ギ酸(
HCOOH)
・・・・常温常圧で液体
いずれも 別の化学反応が必要・・・・エネルギーが必要
太陽光発電の電力で水を電気分解 2
H2O→
2
H2
+
O2
・
CO2
を吸収しない
・
H2
をそのまま運ぶには高コスト
・運びやすい物質に変換するのは、更にコスト
人工光合成を活用する方が効率的
<素朴な疑問3:人工光合成のメリットってなに?>
メリット1:
CO2
を吸収
すること
メリット2:
太陽光以外のエネルギーを必要としない=どこでも可能
(地球上のどこでも太陽光は存在)
メリット3:触媒により、
常温常圧での輸送が可能
な物質が合成できる。
石油のメリット:常温常圧で液体+単位面積当たりのエネルギーが高い
実質:
CO2
を発生させない石油を太陽光だけで製造できる。
<素朴な疑問4:エネルギー変換効率10%て必要?>
エネルギー変換効率は高いほどよい・・・・当然
設備投資と耐用年数とランニングコストと「売価」
で、必要なエネルギー変換効率が変わる。
自然界:設備投資「ゼロ」+耐用年数「無限」+ランニングコスト「ゼロ」
なので、エネルギー変換効率
0.03
%でも
OK
<日本国内での人工光合成の可能性は?>
人工光合成は
太陽光発電の適地の内、
A:
発生地と大消費地が遠いところ・・・例えば、さはら砂漠等
B:
使用電力<太陽光発電の移動体・・・例えば、
HV
の車体等
日本国内では
A
はほとんど存在しない。
(無人島等は可能性有)
従って、
B
の可能性は残るが
‥‥
可能性があるというだけかも?
<人工光合成
→
合成燃料>
例えばギ酸
HCOOH
燃料の最小単位はベンゼン環
C6H6
従って 6
HCOOH→C6H6
+3
O2
+3
H2
なので、
砂漠で人工光合成で合成・・・・
CO2
を吸収
↓
石油タンカー(常温常圧)で、大量低コスト輸送
↓
石油化学工場、製油所で、合成燃料を製造・・・
O2
と
H2
も出てくる(
H2O
も)
H2
・・・水素発電、
FCV
で活用
O2
・・・工業用、医療用酸素で活用可能
(
化学反応の過程で、
H2O
が安定的なので、
H2O
+
O2
になって、水素が出てこない可能性も存在。・・・ここは、日本の石油化学の「腕の見せ所」かな?)
↓
ガソリンスタンドで
HV
へ給油、ジェット燃料で使用
↓
HV
で燃焼・・
Co2
排出・・
Co2
は吸収と排出で「ニュートラル」
<
人工光合成はとんでもない「ゲームチェンジャー」の可能性
があります。>
昨日 ( 5/11 )開催の Web 中澤塾ので詳しく解説しています。
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公認会計士・税理士 中澤省一郎
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