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公認会計士・税理士の横山公一が最近起こった出来事について、DXの観点から解説します。

今回は【Vol.2|紙書類だから発生した銀行の預金者情報流用】についてご紹介します。

今回のポイントはこちら!

不正を防止するDXには
 ・ハンコから電子署名に変えることで本人性を担保
 ・電子署名+タイムスタンプで改ざん防止策を講じる
 ・紙書類は暗号化し複製ができないようにする

 

先日、東北地方のとある信用組合で架空融資が問題となりました。架空融資の方法として、こんな記事がありました。

▼ニュース

印鑑は約90本 店舗名の袋で保管

 同支部は架空融資に使われた印鑑約90本も証拠として保全した。印鑑は12の店舗ごとに、店舗名が記されたポリエステルの袋で保管されていたという。

 複数の信組関係者らによると、いわき信組は、預金者の中から名義とする人を選び、預金者名の印鑑を無断で用意し、口座開設書類を偽造。住所などは預金者の情報を流用していた。口座偽造は本店で行われていたという。

 本店が偽造した書類を使い、融資の手続きは支店の担当者が行っていた。融資書類には融資を受けるために必要な印鑑証明書などは添付されていなかった。融資は1口座あたり数百万~数千万円ずつだったという。こうした不正は少なくとも10年以上続いていたとされる。

 

引用元:顧客名義の口座を無断で偽造、架空融資 不良債権隠しか いわき信組|朝日新聞

そもそもこのような架空融資を組合全体で行い、内部の適性な牽制機能がマヒしていること自体が大問題ですが、偽印鑑で書類作成できてしまうことが不正を誘発させたとも考えられます。

 

 

もしこの信組がDXに真摯に取り組み、融資書類などは電子データで行い、そこに電子署名やタイムスタンプといった本人性、完全性を付与できる仕組みを導入していれば、悪意を考えた職員も不正不可能と始めから考えたのではないでしょうか。


紙書類の偽造や、すり替え、あるいは作成日付の改変など、紙だから実現できる不正も電子データならば未然に防げる可能性もあります。

 

もちろん検査データ不正なども最近の日本企業では頻発していますが、生のデータではなく、電子署名やタイムスタンプといった技術を利用して改ざん防止措置を実施していれば、一目で偽造だと分かるのですが、自己防衛なのかどうかわかりませんが、日本企業はなかなかこの辺り遅れてますね。

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