このメールマガジンは、かめだ年保が名刺交換などでメールアドレスをいただいた方々へお届けしています。
お盆を過ぎ、少し涼しくなったかと思いきや、相変わらず厳しい残暑が続いています。
また、各地で大雨や地震が相次いでいます。
被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
災害はいつ起こるかわかりません。
平時から備えておくことの重要性を、改めて感じています。
さて、先日、地元・日比崎公民館で「子育て座談会」を開催しました。
お父さん、お母さん、保育・教育現場で働く方など、さまざまな立場の皆さんに集まっていただき、約1時間40分、本音で語り合いました。
印象的だったのは、単に「子育て支援を増やしてほしい」という話だけではなかったことです。
ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
<目次>
1.かめだ年保の論考
2.編集後記
1.かめだ年保の論考
◎「子育て支援」は、「孤立させない支援」でもある
今回の座談会で特に印象に残ったのが、「困った時に相談できる人がほしい」という声でした。
妊娠中、出産後、そして子育て中――。
制度はあっても、「誰に相談すればいいのかわからない」「担当者が変わるケースがある」といった不安を感じている方もいらっしゃいました。
また、尾道では出産できる医療機関が限られています。
特に島しょ部では、「何かあった時にも安心できる環境がほしい」という声がありました。
そして、出産後の孤立も大きな課題です。
フィンランド発祥の「ネウボラ」のように、妊娠期から出産、子育てまで切れ目なく家族に寄り添う伴走型の支援があります。
尾道でも、「産後すぐ相談できる助産師や看護師」「オンライン相談」「夜間でも相談できる体制」など、
安心して子育てできる仕組みを、いま以上に充実させていく必要があるのではないでしょうか。
また、子育て支援とは、お金の支援だけではありません。
「一人で悩ませない」「孤立させない」。
それも、とても大切な子育て支援だと思います。
◎発達の特性を「理解し、支える」環境へ
もう一つ、多くの時間をかけて話し合ったのが、発達障害や子どもたちへの支援についてでした。
「昔なら“落ち着きがない子”で終わっていたかもしれない」
そんな子どもたちにも、今では一人ひとりの特性に応じた支援が広がってきています。
一方で、
・小学校現場の先生の負担
・保育士さんの負担
・保護者同士の考え方の違い
・子どもの特性を受け入れていく中での葛藤
など、子どもを支える周囲の人たちにも、さまざまな悩みや負担があります。
「子どもの支援」と同時に、「保護者を支える仕組みも必要」という声は、とても印象的でした。
子どもも、親も、先生も、当事者が一人で抱え込まなくていい尾道にしたい。
そんな思いを強くしました。
◎子どもたちに、もっと多様な学びを
教育についても、率直な意見がたくさん出ました。
・小学校の1クラスの人数を減らしてほしい
・学年を超えた縦割りで学ぶ時間がもっとあってもいい
・不登校の子が通える場所はあるけれど、入りにくさを感じることがある
・生理用品を保健室だけでなく、トイレにも置いてほしい
どれも、日々、子どもたちと向き合っている方々だからこその声です。
教育に、どれが正解という事はありません。
だからこそ、子ども一人ひとりの個性や状況に合った学び方、そして安心して過ごせる居場所の選択肢を増やしていくことが大切だと思います。
◎「遊ぶ場所がない」という切実な声
意外に多かったのが、「子どもが遊べる場所」についての話でした。
真夏は暑すぎて公園で遊べない。
遊具も熱くなり、触ることさえ心配になる。
雨の日には、さらに遊べる場所が限られます。
そのため、施設が充実している福山や府中まで、子どもを連れて出かけることもあるという話を聞きました。
図書館や文化施設についても、「もっと子どもがワクワクする場所になってほしい」という声がありました。
「子どもが楽しめる映画館がほしい」といった声をはじめ、屋内の遊び場、図書館、美術館など、
子どもたちが日常的に過ごせる居場所や文化環境を求める声も多く聞かれました。
子育て世代に選ばれるまちは、子どもにとってだけでなく、大人にとっても暮らしやすいまちだと思います。
◎子育て政策は、未来への投資
今回の座談会で改めて感じたのは、子育て政策は「子どものため」だけの政策ではない、ということです。
安心して子どもを産み、育てることのできるまちは、若い世代から選ばれ、人が住み続けたいと思えるまちになります。
それは、人口減少が進む尾道の未来を考える上でも、とても重要なことだと思います。
今回、市民の皆さんと膝を突き合わせて話を聞くことで、アンケートの数字だけでは見えてこない、暮らしの中の課題や思いに触れることができました。
座談会は、予定時間を大きく超えるほど話が尽きませんでした。
こうして現場に足を運び、市民の皆さんから直接声を聞くことは、私にとって何より大切な時間です。
今後も地域ごとに「未来を語る座談会」を続けていきます。
ぜひ、皆さんの声も聞かせてください。
2.編集後記
今回の座談会では、嬉しいサプライズがありました。
参加していただいた方の3人の娘さんから、「かめチャン」の手作りグッズをいただいたのです。
私は以前から、定期的に尾道大橋で朝の挨拶活動をしています。
その時、車の中からいつも笑顔で手を振ってくれるのが、この3人の娘さんたちでした。
いつもは車の中と外で、ほんの少しの時間しか会えません。
それが今回、わざわざ会いに来てくれて、手作りのグッズとメッセージまでプレゼントしてくれました。
座談会の間も、たくさんの「亀」をお絵描きしてくれました。
本当に嬉しかったです。
子どもたちの笑顔を見ながら、
「この子たちが大人になった時、尾道に生まれてよかった、尾道で育ってよかったと思えるまちにしたい」と、改めて強く思いました。
子どもたちの未来のためにも、もっといい尾道をつくらなければ。
3人からもらったプレゼントは、私の大切な宝物になりました。