RÉSONANCE René Lalique × ONDO
― 光と素材、時を超えた対話 ― #1
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ギャルリーオルフェではただ今「RÉSONANCE René Lalique × ONDO
― 光と素材、時を超えた対話 ―」を開催中。
展示レポートと先日行われた特別茶会の様子をお届けします。
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今回の立役者の谷本あけみさん。伊賀でアトリエを構え、陶芸家、アートプロデュースなど多岐にわたる活動を行われています。
この度の展覧会は、谷本あけみさんと三重中央開発株式会社、資源循環システムズ株式会社が共同で再生プラスチックをアートに活かすプロジェクト「ONDO」とのコラボレーション展示となっております。
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ルネ・ラリック花器「向日葵」と共に飾られている不思議な造形物。流木や鉱石のようにも見えます。これ、プラスチックごみをリサイクルしていく過程で生まれた「廃棄物」なんです。
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元の素材はビニール袋などのやわらかいプラスチックごみ。私たちの生活で毎日出るごみの代表ですよね。これらは回収された後、リサイクル工場で細かく切り刻まれ、どろどろに溶かされます。
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何度も不純物を取り除きながら均一に混ぜ合わせていきます。たくさんの丁寧な工程を経て、加工可能な再生プラスチックへとゆっくりと変化していくのだそう。
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先ほど飾られていた謎の物体は、フィルターを通す過程で生まれた不純物の塊だったのです。皆さんの生活から出た大量のごみが溶け合わさってリサイクルさせるプロセスの副産物として、見たこともない造形が生まれるのがおもしろいですね。
この廃棄されるプラスチックのディティールの美に目を向けたのが陶芸家の谷本洋さんと谷本あけみさんでした。お二人は伊賀在住の伊賀焼の作家です。工房の近所に大きなプラスチックのリサイクル工場があり、偶然廃棄物を目にされたのだとか。普通なら捨てられてしまうものですが、お二人はアートの新たな素材としての可能性を見い出し、リサイクル事業を行っている三重中央開発株式会社、資源循環システムズ株式会社と共同で再生プラスチックをアートに活かすプロジェクト「ONDO」を立ち上げました。
本展では、三重中央開発株式会社より所長の前山泰彦さんも駆けつけてくださり、企画から設営までご尽力をいただきました。会場では谷本さんとの出会いから、最先端のリサイクル事業についての話まで、貴重なお話を聞かせてくださいました。
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こちらが三重中央開発株式会社のリサイクル工場。とても大きな工場です。廃棄されたごみが行きつく工場について普段あまり意識することはないかと思います。私たちの生活を支える巨大な工場が、伊賀で毎日稼働してくれているのですね。
陶芸家である谷本さんは、作家ならではの視点から、お茶の世界に再生プラスチックを取り入れ、独自に茶道具を作成。再生プラスチック素材をフューチャーした茶会を実験を重ねながらこれまで開催されてこられました。伊賀で行われた茶会にギャルリーオルフェ店主の鈴木が参加させていただいたことから企画が立ち上がり、今回、谷本さん達と共に今までにない新しい茶会のご提案をさせていただく運びとなりました。
茶会は中国茶席と抹茶席の二部構成。
まずは中国茶席の様子をお届けいたします。
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席主の荒田博子さん。中国茶に魅せられ、中国へ渡航。現在は大阪で中国茶の魅力を発信するサロン「茶余/CHAYO」を主宰されています。
最初のお茶はジャスミン茶。バカラのグラスに注がれます。ジャスミン茶と言ってもジャスミンの花が入っているわけではなくジャスミンの花の香りをお茶に移したものです。移す回数によっても香りが変わるのだとか。荒田さんは今回のために中国を旅してお茶を仕入れてきたそうです。
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点心も荒田さんの特別製。中秋の名月の季節に合わせて御粥には月に見立てた卵が。茶葉やお麩といった中国の食文化も取り入れられています。陶器は谷本あけみさん、御粥の椀はラリックのコキール。そして折敷、コースターは再生プラスチック製。今回だけのスペシャルなテーブルとなりました。
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点心に合わせて熟茶であるプーアル茶が出されます。自然に熟成させた荒田さんのプーアル茶はすっきりと飲みやすく爽やか。プーアル茶の価値観変わります。イギリスのアンティーク銀製ポットにラリックのグラスが使用されました。
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立礼卓をはじめ、お盆やテーブルなど小さなアイテムに至るまで、今回の茶会では再生プラスチックから制作されています。なぜお茶の世界なのか?谷本さんは、数寄者が集まるお茶の世界で認められたらもっと大きくアートの可能性が広がる、そんな想いでこのチャレンジに取り組み始めたそうです。
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荒田さんと活動を共にする鐘書瀚さん。中国四川省生れ、愛称カンちゃん。お茶に関わるアートとライフスタイルを荒田さんと発信されています。本場中国出身の観点からおもしろいお話をたくさん聞かせてくださいました。
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後半戦。英国スタイルで紅茶とサンドイッチ。
ただ、紅茶といっても中国伝統の「ラプサンスーチョン」です。紅茶の茶葉を松葉で燻製したもの。深みのあるスモーキーなフレーバーが空間いっぱいに広がりました。イギリスで人気の紅茶ですが、発祥の中国ではまったく一般的ではないのだとか。ラプサンスーチョンにはキューカンバーサンドイッチを合わせます。これもイギリス伝統式で、植民地から採れたきゅうりを温室で栽培するという当時の富を象徴する食べ物なんです。
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クライマックスは中国茶の神髄、烏龍茶。荒田さんが中国を回って手に入れてきたとっておき、福建省の「水仙」。岩場の近くに茶畑があるためミネラルを多く含んでいるのだそう。ここで活躍する茶板は再生プラスチック製。自然と小さな穴が空いている構造のため、茶板に必要不可欠な排水機能を備えています。
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最後はデザート。中国のお菓子、月餅と冬瓜漬けがテーブルの上へ運ばれました。烏龍茶のほか、ラリックのグラスに注がれたのはお酒、桂花陳酒。キンモクセイの花を漬け込んだ伝統的なお酒です。そこへさらに水出しの烏龍茶が注がれます。これもキンモクセイの香りを付けた特別製。さらにキンモクセイのジャムが添えられました。キンモクセイのお酒とお茶とジャムのブレンドティー。いったいどんな味がするんでしょう。
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これにて中国茶会は無事終了。
荒田さん、カンさん、すてきで楽しく奥深い茶会をありがとうございました。
次回は抹茶会の様子もお届けしたいと思います。
引き続きお読みいただけたら幸いです。よろしくお願いします!
【ご紹介】
谷本 あけみ / Akemi Tanimoto(@akemipotter)
ONDO from waste to wonder
伊賀の地でスタートした「ONDO from waste to
wonder」は、三重中央開発が誇る圧倒的なリサイクル技術力と、伊賀焼で知られるアトリエ音土の谷本洋・あけみ夫妻の感性が響き合って生まれた循環美学のプロジェクトです。役目を終えた廃材(waste)に命を吹き込み、新たな感動(wonder)へと昇華させる――そのアプローチは、歪みや不完全さに美を見出す茶道の「見立て」や「侘び寂び」の美学そのもの。職人の高度な再資源化技術とアーティストの洗練された視点が融合し、単なる資源の再利用を超えた一期一会の価値と持続可能な美を力強く紡ぎ出します。
中国茶席
席主 荒田 博子 / Hiroko Arata(@hrkart)
構成 鐘 書瀚 / しょう しょかん(@chayo_philosophy)
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特別展示のご案内
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茶会は終了しましたが、展示は今週土曜までご覧いただけます。
再生アートとルネ・ラリックとのコラボレーションをぜひお楽しみください。
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RÉSONANCE René Lalique × ONDO
― 光と素材、時を超えた対話 ―
9月25日(金)~10月3日(土)
※9月25日(金)、26日(土)、27日(日)、28日(月)の茶会中は展示の一部をご覧いただくことができません。ご了承ください。
ギャルリーオルフェ
京都市東山区新門前通梅本町258
今秋の特別企画として、家庭から廃棄されるプラスチックの再生素材で制作された茶道具などのアート作品とバカラやルネ・ラリックのアンティークガラスのコラボレーションをお届けいたします。
陶芸家・アートディレクターとして活躍する谷本あけみ氏が三重中央開発株式会社、資源循環システムズ株式会社と共に取組む「ONDOプロジェクト-廃棄から美へ-」の転生樹脂(再生プラスチック)のアートとしての可能性を探ります。
100年もの時代を超えて残るアンティーク品と、再生プラスチックから生まれたアート作品との新たなコラボレーションをお楽しみください。
詳しい情報は こちら をご覧ください。
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催事のご案内
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今週末よりスタートです。
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BOLS・1987 × GALERIE ORPHEE Antique Collection
10月3日(土)~10月11日(日)
11:00~19:00|水曜定休
BOLS・1987 名古屋本店
名古屋のブティックBOLS・1987での展示会を開催いたします。
BOLSさんでの展示会は今年で4年目となります。
ルネ・ラリックを中心に、バカラやシルバーアイテムなど、多数揃えてお持ちいたします。
自然光が差し込むラグジュアリーなフロアにて、いつもとは違ったアンティークガラスの煌めきを感じていただけることと思います。
来場は予約制となっておりますので、BOLSのWEBサイトの予約受付から、またはお電話にてお問い合わせくださいませ。
▷ BOLS・1987
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