こんにちは。
アンティックかとうWEB担当の杉本です。

アンティックかとう / ギャルリーオルフェより新着品のご紹介や催事のお知らせをお届けいたします。

 

盛夏の候と夏の虫

===========

梅雨が明けて夏本番、暑いですね~!

セミが一斉に鳴き始めトンボが元気に飛び回る・・・そんな夏の虫たちの姿を描いた作品をご紹介します。
  

エミール・ガレ|蝉に蜻蛉文 装飾皿

▷ 作品を見る

 

セミ、トンボ、カゲロウ、夏の虫たちを大きく描いた大胆な飾り皿。
19世紀末頃に制作された初期のエミール・ガレ作品です。

 

当時フランスをはじめとしたヨーロッパではジャポニズムが流行しており、日本が初めて出展した1867年の万博で、ガレはいち早く日本美術に感化されました。ジャポニズム以前、ヨーロッパでは昆虫が工芸品の主役として描かれることはまずありませんでした。浮世絵や陶芸など、ガレはさまざまな日本美術に触れる中で、季節の移ろいと共に生きる身近な生き物たちへの眼差しを見出し、その美意識を自身のガラス芸術に昇華させていきました。

 

 

 

直径29㎝と大型のお皿で、全面に大きく絵付けが施されています。
虫たちは平面的にデフォルメされており、エナメルの鮮度を保ったまま生き生きとした表情で描かれています。左右非対称で余白を活かした構図の中にもガレが深化させたジャポニズムが表現されているよう。

 

本作はサインもユニークで、よく見ると絵の中に隠れていますよ。
わかりにくいですが、草の絡まった葉の形が「E.Galle」という文字にもなっています。お店にて展示中ですので、ぜひ探してみてください。

 

 

アールヌーボーからアールデコ期にかけて活躍したガラス工芸家、アマルリック・ワルターからも夏の虫テーマを取り上げます!

 

アマルリック・ワルター|蝉文トレイ

▷ 作品を見る

 

ガレと同じくセミをモチーフにしていますが、本作はまるで彫刻のような造形。今にも飛んでいきそうな躍動感。羽のブルーがさわやかでとても美しい色合いです。


アマルリック・ワルター Amalric WALTER(1870~1959年)

ワルターは、パート・ド・ヴェールの復元にいち早く成功したアンリ・クロスの工房のあった国立セーヴル製陶所内の養成学校を卒業し、1903年フランス芸術家協会サロンにパート・ド・ヴェール技法による作品を発表。それがドームの目にとまり、1905年からナンシーのドーム社でパート・ド・ヴェールの製造開発に携わります。第一次大戦後、ワルターはドーム社を出て自らのガラス工房を設立。彫刻家アンリ・ベルジェと協力し、1919年から1935年にかけて高度なパート・ド・ヴェール技術により少数の作品を制作しました。完璧主義のワルターは、作品に満足できない時はアトリエの外壁に投げ捨てていたと言われています。

 

 

多数の色ガラスの粉末をペースト状にして型に詰め焼き上げることで、色彩が混ざり合い水彩画のような淡いグラデーションを生んでいます。

厚みのある素地も大きな特徴で、この作品も見た目に反してとっても重いです。まるで鉱石のような重量感があります。アルジー・ルソーともまた異なる、唯一無二のパート・ド・ヴェール作品となっています。

 

 

アマルリック・ワルター|クワガタ文インク壺

▷ 作品を見る

 

ワルター作品からもう一点、夏の虫クワガタをテーマにしたインク壺です。

左右の突起は蓋になっており開けるとインクを中に少量入れることができます。手前の溝はおそらく筆を置くための造りではないでしょうか。

 

 

この光沢感! リアルですよね~。虫が苦手な方は要注意ですね。

ガラスでここまで色彩や質感をコントロールできるのはすごい。

 

 

アマルリック・ワルター|ロブスター文トレイ

▷ 作品を見る

 

最後にもうひとつワルターを。こちらはフランス料理でも愛されるロブスターがモチーフです。おもしろいです。
細長いトレイ型の作品でデスクやサイドボードの上をさりげなく飾る装飾品として制作されていますが、その造形力には目を見張ります。

 

 

このロブスターの甲羅の表情、デティール。

そして対照的な背景の色彩のグラデーション、よく見ると海の中の泡のような表情まで描いています。小さな作品ですが、パート・ド・ヴェール技法のすべてが凝縮されているようです。

 

 

いかがでしたでしょうか。

今回は夏の生き物モチーフの作品をガレ、ワルターからご紹介させていただきました。夏に輝く一瞬の生命力を感じる作品たちでしたね。今年の夏はどんな夏になるのでしょうか?あっという間の季節、皆さま暑さに負けず夏を謳歌いたしましょうね!

 

作品について購入希望・ご質問ございましたら、お気軽にこのメールに直接ご返信ください。WEBフォームほか、メールやお電話でも承っております。

どの作品も一点もののアンティークにつき、店舗にて在庫数やコンディションを確認した後にご連絡をさせていただきます。

在庫状況によってはお時間を頂戴いたしますが、どうぞご了承ください。

先週末の京都では猛暑の中、後祭りの山鉾巡行が執り行われました。

かとう商会きっての祇園祭フリーク、弊社代表の西野は出社前に自転車で見物!西野の写真と共にお祭りの雰囲気をお楽しみください!!

 

 

写真は河原町御池のあたり。いろんな鉾が集まってくる場所です。京都の中心地ビジネス街の中を巨大な鉾が練り歩くのは迫力満点!!

 

祇園祭の前祭り・後祭りって?

日本の祭には、神霊を迎え、お祀りした後にお送りする、神迎えと神送りの儀礼があります。神輿が神社から御旅所まで行くのが神幸祭、御旅所から神社に戻るのが還幸祭です。 祇園祭も同様で、7月17日に神幸祭、7月24日に還幸祭が行われます。 山鉾の巡行はそうした行事に先立つものとして執り行われてきました。 1966年に前祭と後祭は、17日にあわせて行われるようになりましたが、2014年に、24日の後祭が復活。本来の祇園祭の姿に戻り、それに伴い、宵山や巡行もそれぞれ行われます。 (京なびオンラインより)

 

つまり、後祭りは神様を乗せた御神輿を御旅所から八坂神社までお送りするためのお清めの儀礼なんですね。ですので山鉾巡行だけで終わりではなく、同じ日の夜には「神輿渡御」が執り行われ、八坂神社へと御神輿が還っていくわけです。(知らなかった。)

 

 

前祭りと後祭りではそれぞれ鉾も違うんですよ。こちらは大船鉾!!鉾町からビルの隙間を抜けて大通りに姿を見せた瞬間。一番大きな鉾のスケール感が写真から伝わってきます!!

 

それにしても鉾町の皆さま暑い中今年もお疲れ様でした。今年も無病息災を願って、まだまだ暑い日は続きますが、皆さまお体にはくれぐれもお気をつけてお過ごしくださいね。実はわたくし、京都に住んで15年ほどになりますが宵山には何度も行っているものの、一度もメインの山鉾巡行を見たことがないので、来年こそは見物したいと思います。

 

 

お読みいただきありがとうございました。

次回配信もよろしくお願いします!

 

【バックナンバー】

▷ 過去の配信記事(2025年6月~)

※配信について
このメールは、日ごろお世話になっている方や、ご購入いただいた方へお送りいたしております。
配信を希望されない場合は、お手数ですが下記リンクよりお手続きお願いいたします。

▷ 配信解除フォーム

杉本昌之
株式会社 かとう商会
605-0064 京都市東山区新門前通梅本町258
TEL: 075-561-1580 (10:30-18:00) *火曜定休


ギャルリーオルフェ
https://www.g-orphee.com/

アンティックかとう
https://antique-kato.com/

nordique

https://nordique-design.com/

Instagram