こんにちは。
アンティックかとうWEB担当の杉本です。

アンティックかとう / ギャルリーオルフェより新着品のご紹介や催事のお知らせをお届けいたします。 

 

銀座と名古屋でのフェアにお越しいただいた皆さまありがとうございました。

次回の銀座のフェアは来年2月下旬、次回の名古屋骨董祭は年内12月初旬の開催です。

またのご来場お待ちしております!

 

今月10月末には京都骨董祭に出店します。

また11月には恒例のルネ・ラリック特別展を店舗のギャラリーにて開催いたします。

どうぞおたのしみに。

 

さて今回の配信は、ご質問をいただくことも多い、バカラの刻印について、ちょっと解説したいと思います。

参考になりましたら幸いです!

バカラの刻印解説(保存版)
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年代によって刻印のスタイルが違うバカラ。

グラスのお問い合わせをいただいた際に、たとえば同じデザインでも刻印が異なってくる場合が結構あります。

「NANCY」や「ROHAN」などロングセラーのデザインは古くは19世紀末から現代まで長期にわたり制作されていますので、一見同じように見えても時代ごとに刻印や細部のつくりが違ってくるというわけなのです。

 

主にグラスに刻印される3つのタイプについて年代別にご紹介します。

 

① 紙製シール(~1936年)

1936年以前のバカラでは刻印は入らず、紙製のシールが貼られていました。

ガラス面に糊付けされているだけなので濡れるとすぐに剝がれてしまいます。

今ほどブランドに対する意識が無かったのか、名前を入れることがそれほど大事にされていなかったのでしょうね。

刻印がないのにどうやってバカラだとわかるの?と、思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、デザインやスタイル、クリスタルガラス製であることや技巧のレベルからバカラであると判別することができます。

高品質でバカラにしか作れない技術力、以上のことから、刻印なんて無くても間違いなくバカラであると断定することができるのです。

 

時々シールが残ったままのデッドストック品が出てくることもあります。

こちらはシールが付いたままの未使用品。

 

当店の場合特にシールの有り無しで価格など変えてはいませんが、コレクターにとっては珍しい品でしょう。

ちなみにサインに描かれているグラスは「アルクール」というデザインで、バカラを代表する有名な作品です。

 

② エッチングによるブランドマーク(1936年~)

1936年頃、シールからようやくサインが刻印されるようになります。

当店ではこのサインが入っている時代までの品をアンティークバカラとして取り扱っております。

 

③ レーザーによるブランドマーク(1990年代~)

こちらは現代のサインで、よく見ると古いサインとスタイルが異なっていて、線が途切れ途切れになっているのが特徴。

よく似ているので見間違えないようにご注意ください!

 

刻印だけでなく、時代によってつくりが異なってくるのがバカラのグラス。

ちょうど同じデザインで年代が違う作品がありましたので、どのように違うのかご覧ください。

右 1990年代~

左 1936年~1960年代頃

バカラのロングセラー「グヴュー」のゴブレットですが、彫りの深さがまったく違います!!

 

これがアンティーク品。

 

そしてこちらが現行品。

 

現行品は線彫りのようになっており、描写もなんだか力強さがありません。

アンティーク品は指で触ると引っかかるほどに彫りが深いので、くっきりと文様が浮かび上がってきます。

 

右 1990年代~

左 1936年以前

「ローハン」の現行品(ちょっとひび入ってます)と、より古い時代の品との比較。

 

全体として見ても文様の出方がまったく違っていますよね。

アンティーク品はガラス自体も薄いのに限界を責めるかのようにギリギリまで彫りが深くなっています。

エッチングは酸でガラスを腐食させながら彫り描いていく技法。ガラスを溶かすには長い時間を要します。

ひとつのグラスにかける制作時間がまるで違っていたのでしょうね。

 

右 1936年~1960年代頃

左 1936年以前

19世紀末から制作されているとても古いデザインの「ナンシー」。

 

よく見ていただくと、古い時代の方が底が薄くなっているのがお分かりいただけるでしょうか。

右もアンティーク品ですが、より古い時代に比べて底が分厚く作られています。

 

これもアンティークバカラの特徴で、古い時代の方がつくりが薄いものが多いんです。

1930年代頃、アールデコの時代から、クリスタルガラスの透明感を引き出すような分厚いカットガラスのデザインが主流になっていきます。

どちらがよいか、こちらはもう好みになってくるかと思います。

重厚感のあるキラキラしたグラスがお好きな方もいれば、軽くシャープなイメージのグラスがお好きな方もいらっしゃいます。

私個人的には、古い時代の繊細なグラスの方がアンティークの雰囲気が楽しめて好きです。

 

いかがでしたでしょうか。

時代ごとに刻印やつくりの印象が異なるアンティークバカラの世界。

細かい部分を見ていくとおもしろいですよね~。

ただ、細かな表情の違いは実際に手に取っていただくと分かるのですが、WEB上ではなかなか細部までお伝えすることができないのが心苦しいところ…。

グラスの刻印や細かな状態が気になる方はお気軽にお尋ねくださいませ。個別に写真をお送りさせていただきます。

ピックアップ!
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バカラ|アテネ 冷酒杯

▷ 作品を見る

 

1936年以前のシールが貼られた希少なデッドストック品です。

古い時代ならではの薄く繊細なつくりで、使いやすいコップ型の冷酒グラスです。

 

バカラ|グヴュー ウォーターゴブレット

▷ 作品を見る

 

1936年~1960年代頃の彫りが深いアンティークバカラ。

ぜひ現行品との違いをお楽しみください。

 

バカラ|ローハン ウォーターグラス

▷ 作品を見る

 

1936年以前の品が追加で入荷しました。

エッチングの彫りが非常に深く、古いローハンがお好きな方にはぜひ手にしていただきたいグラスです。

作品について購入希望・ご質問ございましたら、お気軽にフォームよりお問い合わせください。その他メールやお電話でも承っております。

どの作品も一点もののアンティークにつき、店舗にて在庫数やコンディションを確認した後にご連絡をさせていただきます。

在庫状況によってはお時間を頂戴いたしますが、どうぞご了承ください。

お読みいただきありがとうございました。

ようやく秋めいてきました。

外に出かけたくなる秋晴れの日が続いてうれしいですね。

次回配信もよろしくお願いします!

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