エミール・ガレ|蜜蜂に猫柳文花瓶(1890年頃)
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ハチミツ色のガラスを背景に、ミツバチとネコヤナギの花をエナメル彩でユーモラスに描いています。
このシリーズでは卵型が多いのですが、本作品は細長い筒状でとてもめずらしいです。
上から見ると花瓶の形は6角形になっており、ミツバチの巣のハニカム構造を表現しています。
細部までこだわり抜かれた作品で、ミツバチへの愛すら感じます。
実はフランス人にとってミツバチはとても親しみのある虫なんです。
フランスでは養蜂がとても盛んで、ガレにとっても身近な存在でした。
その感覚は名前にも表れていて、フランス語でミツバチは「abeille」、それ以外のハチは「guêpe」と呼ぶそうです。ハチはハチでも特別に名前が付けられるほど愛されているんですね。
フランス人のミツバチへの愛情はすごくて、近年では環境保護の観点からミツバチを増やす養蜂プロジェクトがパリでも行われているそうです。
ルーブル美術館やオルセー美術館、オペラ座、いたるところに養蜂箱が置かれているのだとか。町中ミツバチだらけにならないのでしょうか…。ミツバチが飛んでいてもきっと嫌がる人なんていないのでしょうね。