こんにちは。
アンティックかとうWEB担当の杉本です。

アンティックかとう / ギャルリーオルフェより新着品のご紹介や催事のお知らせをお届けいたします。

 

大阪万博が話題の今から100年前、1925年に開催されたパリ万博、通称アール・デコ博覧会。

先週に続いて万博とルネ・ラリックの関りについてお話いたします。

ルネ・ラリックと万博 part 2
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前回は万博のメインシンボルとなった噴水塔についてご紹介しました。

「フランスの水源」と題したこの作品は、ガラスの女神像を飾った光と水のモニュメントでした。

ラリックはガラス部門の代表を任されており、噴水塔のほかにも、自社のルネ・ラリックパビリオンをはじめ、セーヴル館や香水ブースの内装、エントランスのガラス壁灯、工芸の中庭のガラス扉など、数々の品を制作しています。
この時ラリックは65歳。すでにフランスで巨匠として評価されていましたが、過去の装飾芸術の枠組みに留まることなく、新しいガラスアートの可能性にチャレンジしています。

 

写真の噴水塔のすぐ右側に見える四角い建物がルネ・ラリックパビリオンです。

 

大変シンプルでモダンな外観です!

ちょっとかっこよすぎますね。1925年とは思えません。

入り口には大きなガラス扉が。

 

中に入ると、大きなガラス製の作品が飾られていました。

馬をモチーフにしたレリーフになっていますね。

ガラス扉と比較しても2~3mくらいはありそうです。

 

ルネ・ラリックパビリオンでは、モデルルームのような形式で、様々な部屋の展示が行われていたようです。

この時のラリックのテーマは、建築の空間にガラス表現を拡張することでした。
いったいどういうことでしょうか。

 

こちらはダイニングルームの展示。

 

テーブルの上から家具や照明、壁や天井に至るまでトータルで制作されています。

ガラス作家というよりはインテリアデザイナーのようです。

モダン建築の中でガラスをどう組み合わせるか、ラリックのセンスを見せる野心的な展示です。

 

テーブルのグラスは「ロータス」。

テーブルを水面に見立てて蓮の花が咲く姿を表しています。

とってもしゃれたデザインです。

 

こちらは国立セーヴルパビリオンのダイ二ングルーム展示。

これもルネ・ラリックが手掛けています。

 

壁面にはイノシシ狩りを描いた装飾画。

天井の照明もユニークなデザインですね。

テーブルのラリックのグラスは「アグノー」でしょうか?

お皿はセーヴルの品でしょう。

 

建築素材としてのガラスの可能性を追求する姿勢は、ほかにも見て取れます。

こちらは当ギャラリー所蔵のガラスパネル作品「噴水」。

 

元々は万博のチケットエントランスの装飾としてデザインされたものです。

大きな作品で、高さ70㎝くらいはあるかと思います。

下のシェードの部分に電球が入る仕組みで、明かりを灯すとガラスのレリーフが輝きます。

壁面の装飾であり、ランプでもあるという、建築とガラスの効果が一体となった作品といえるでしょう。

 

この作品は2021年に、東京都庭園美術館での展覧会「ルネ・ラリック リミックス」に出品させていただきました。噴水のパネル以外にも何点か出品協力しております。

東京都庭園美術館は、元々は1933年に朝香宮家の自邸として建てられました。

1925年に朝香宮夫妻はアール・デコ博覧会を実際に現地で鑑賞され、ラリックの作品に大変感銘を受けられたそうです。その後、ラリックに自邸の様々な内装を依頼されています。

展覧会の解説動画がございますので、ご興味ある方はぜひご覧になってください!

▷ 「ルネ・ラリック リミックス」ギャラリートーク

アール・デコ博覧会については動画終盤でお話しされています。

 

まだまだ万博関連あるのですが、最後にひとつ。

 

万博で目玉となっていた展示「工芸の中庭」への大きなガラス扉。

そのデザイン画(左)と、はめ込まれていたガラス製のレリーフ(右)です。

古代のガラス職人の姿を描いています。

ちなみにこの作品はルネ・ラリックのカタログレゾネの表紙にもなっています。

 

↓写真の噴水塔右の大きな扉にこのパネルが入っていました。

 

ルネ・ラリックが今から100年前、1925年の万博で目指したものは何だったのでしょうか。

急速な産業化が進む時代の中で、かつてのガラス工芸、装飾芸術を現代空間の中にどう活かしていくか、その道を夢中で探求していたのかもしれませんね。

だからこそ、ルネ・ラリック作品は現代に生きる私たちにとっても今もなお美しく、新鮮さと驚きを与えてくれるのでしょう。

ピックアップ!
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数ある作品の中からおすすめをご紹介。

ルネ・ラリック|「ロータス」シャンパンクープ
▷ 作品を見る

 

万博のダイニングルームに展示されていた「ロータス」。

シャンパンクープが少量入荷しています。

柔らかなガラスの表情が魅力的なグラスです。

1925年万博では、バカラもパビリオンを出していました。

写真は当時のもの。クリストフルと合同のパビリオンです。

バカラグラスの中からも、アール・デコ博関連をご紹介いたします。

バカラ|「ヨット」ワイングラス
▷ 作品を見る

 

アール・デコ博覧会に出品されていた新作グラス「ヨット」。

当時のチーフプロデューサー、ジョルジュ・シュバリエによる作品です。

薄く繊細なボール部に、モダンなカットガラスを組み合わせた斬新なデザイン。

100年前のグラスとして眺めるとすごく前衛的に見えてきませんか?

博覧会には同じ形状で、その名の通りヨットの絵を描いたモデルも出品されていました。

バカラ|「マラデッタ」リキュールグラス
▷ 作品を見る

 

こちらもジョルジュ・シュバリエによるデザイン。

幾何学的でユニークなカットが入っていますね。

スペインのマラデッタ山脈がモチーフと言われています。

アール・デコの新時代を象徴するようなモダンな作品です。

珍しいリキュールサイズ、ただ今数がそろいます。

作品について購入希望・ご質問ございましたら、お気軽にフォームよりお問い合わせください。

どの作品も一点もののアンティークにつき、店舗にて在庫数やコンディションを確認した後にご返信をさせていただきます。

在庫状況によってはお時間を頂戴いたしますが、どうぞご了承ください。

お読みいただきありがとうございました。

万博関連で2回にわたりお話いたしましたが、いかがでしたでしょうか。

調べてみると知らないことばかりで面白いですね!

次回配信もよろしくお願いします!

 

↓万博の夜の情景を描いた、当時の絵はがき

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