こんにちは。
アンティックかとうWEB担当の杉本です。

アンティックかとう / ギャルリーオルフェより新着品のご紹介や催事のお知らせをお届けいたします。

 

 

 

トルコのヴィンテージキリム展が無事終了いたしました。
ご来場いただいた皆さま、Muratさん、どうもありがとうございました!


 

今回も珠玉のキリムコレクションをご紹介させていただきました。

Muratさんが集めたキリムの中には、100年以上も前に作られた品もあります。

今回持ってきたキリムの中で最も古いものがこちら。

 

 

こちらは150年以上も前の時代に織られたもの。

デザインが非常にめずらしく、トルコの中でも都市部の人々に向けて作られたもので、特別なモスクでのお祈り用なんだとか。

 

 

特にこの部分の形が普通とは違うのだそう。

何とも言えない色彩も味わい深いですね。

 

キリムは元々販売用に作られたものではなく、家々の女性たちによって生活用具として、嫁入り道具として、代々手織りされてきたものです。

古いキリムは草木染によって染色されており、その地域に自生する植物や野菜、虫や鉱物など天然の染料が用いられています。春に羊毛を刈り取り、夏や秋に収穫された自然のものから糸を染め上げ、冬の寒い時期に家の中で織り上げられます。1年間を通して、キリムは長い時間をかけて制作されるのです。(Muratさん談。)

 

 

キリムに特徴的な幾何学文様の色と形。

その一つ一つをよく見ると、似ているようでまったく同じ形、同じ色の図案は一つとしてないことに気づきました。設計図のない織り方は、織り手の感覚によって形を変えていきますし、自然の色で染め上げられたウールは同じ赤でも様々なグラデーションを持ち色彩に広がりを与えています。

 

奥深いキリムの世界に触れることができた3日間でした。

またの開催をたのしみにお待ちください!

 

今回の展示会ではイスタンブールから京都へとはるばるキリムが渡ってきたわけですが、ヨーロッパの人々にとってイスタンブールはかつてアジアへの玄関口として知られていたそうです。西洋から見て極東の日本の私たちにとってトルコは同じアジアというより遠い国のイメージなんですけどね~。

1883年に開通したパリからイスタンブールまでをつなぐ列車「オリエント急行」は、その名の通り東洋への直通列車でした。神秘に満ちたオリエントを訪れようと欧州の王侯貴族や上流階級の人々が何日もかけて列車の旅を楽しんだそうです。

先日そんな「オリエント急行」に実際に乗車してきましたのでご紹介いたします!


豪華列車「オリエント急行」の旅

===========
 

 

やってきたのは神奈川県箱根町。

世界屈指のルネ・ラリックコレクションで知られる「箱根ラリック美術館」へ伺いました。この美術館には、ジュエリーやガラスなど通常のラリック作品のほか、ここでしか体感できない特別な空間が丸ごと展示されています。

 

それがこちら。

 

 

豪華列車「オリエント急行」の車両です。

なんと当時フランスを走っていた車両そのままを日本に運び、箱根の山道を引っ張って持ってきたそうです。

この車両は元々、1929年にパリ~フランス南部を結ぶコート・ダジュール急行のために製造されたもの。その後、パリ~イスタンブール間のオリエント急行の路線で復帰を果たし、2001年まで現役で活躍し続けました。そして、2004年4月にスイスより来日、箱根ラリック美術館へと運ばれました。


(余談。1988年にはフジテレビの企画でオリエント急行がパリから日本まで「走って」やってきたそうですよ。いくつもの国境を越えて実際に線路を走行してきたのだとか。日本に来た後日本一周オリエント急行の旅が行われたのだとか。ちょっとバブリーすぎて私の年代では想像もできません!)

 

(余談2。現在も当時のオリエント急行の車両は運行されているそうで、ロンドン~パリ~ベネチア間の観光列車として乗車できるみたいです。ちょっと調べてみると、1泊1名で3,500€ほど。ということは、65万円!?なかなかのお値段です。この値段は基本料金ですから、実際にはもっとかかるでしょう。車内はドレスコードがあるのだとか。海外の動画がありましたのでシェアします。▷ オリエント急行の1日旅(9,000ドルの失敗?) 動画6:40あたりからラリックの食堂車「コート・ダジュール」の紹介もあります。)

 

美術館に併設する列車の展示室では、外観を間近で見られるだけでなく、中に乗車してティータイムを楽しむこともできます。

ちょうど豪雨の日で人が少なかったのでほぼ貸し切りで乗車することができました!

 

 

室内は木造。高級感のあるマホガニー材で統一されています。

この車両は食事室としてデザインされており、座席からランプまですべて特別仕様。まるで100年前にタイムスリップしたかのような空間です。

 

何より目を引くのが壁面装飾。

ルネ・ラリックによるガラスのレリーフが室内全面に敷き詰められています。

 

装飾パネル「彫像と葡萄」


ブドウと男女のレリーフが施されたパネルは、豊かな実りを象徴しています。

ラリックがこの列車の室内装飾を制作したのは、1928年、68歳の時です。1925年のパリ万博でガラスを使った新しい建築表現に挑戦していたラリック。その造形力とセンスがこの列車の室内装飾に存分に生かされています。車窓からの自然光や室内ランプなど、昼夜の光を巧みにあやつり、空間に無限の広がりを与えています。 

 

実はこちらのパネル作品、、、、当ギャラリーにも飾られているんです。

皆さまお気づきになられましたでしょうか?

 

 

ギャラリーの一角にて…いつも自然な光の中できらりと輝きを放っています。

来店されたときにぜひ探してみてくださいね。

 

普段から見慣れていた作品ではあったのですが、列車の中で見るとまったく印象が変わって驚きました。列車の装飾として空間にぴったりと収まっていました。葡萄のモチーフも、食事室のためにデザインされたものだったんですね。

 

(追記です!)

ギャラリードアに設置している品のほか、異なる図案のものが1点直近で見つかりました。そちらは額装していますので壁面展示可能です。先日の東京プリンスホテルのフェアに持ち出しておりましたが、めったに出てこない特殊な作品です。ご興味のある方は写真などお送りしますので、どうぞお気軽にお知らせください。

 

 

こちらは個室タイプの特別な食事室。

ここにもラリックの仕事が。壁面のパネル「花束」は娘スザンヌがデザインを手がけたものと伝えられています。

 

 

こちらはお手洗い。

小さな花形のランプシェード。これもラリックによるデザインです。

窓枠や鏡のデザインなども当時の趣があってすごく素敵ですよね。

 

 

座席からの風景。

ラリックの芸術に囲まれた車内で、当時の人々はいったいどんな時間を過ごしていたのでしょうか。かつて出されていた料理も気になるところですね~。

列車で過ごしていると、空間を飾るというラリックの視点をいたるところに感じることが出来ました。

 

乗車時間は45分間。静かなひと時を過ごして、その後美術館の展示も堪能しました。あいにく館内は撮影できませんでしたが、すばらしいコレクションの数々に圧倒されてしまいました。ジュエリー作家時代の希少作品も多数展示されており、ラリックの造形力の高さに感動しました。ガラス作品についても、特殊な建築装飾の作品など、空間全体がアートで埋め尽くされており、ラリックの世界観にどっぷりと浸ることが出来ました。

 

見どころたっぷりの「箱根ラリック美術館」。

箱根の魅力も感じながら何度も訪れたくなるような場所だなぁと思いました。

ラリック好きの皆さま、ぜひ一度は訪れてみてくださいね。

 

催事のご案内
===========

今週は東武池袋店のアンティークフェアに出店します。

 

第4回 アンティークマーケット

5月14日(木)~19日(火)

10:00~19:00

東武百貨店 池袋店 8階催事場

 

「開運!なんでも鑑定団」出演で知られる岩崎紘昌さん主宰のアンティークフェアです。トークショーも開催されるそう。当店では毎回京都から参加させていただいています。

春にアメリカ&ヨーロッパで買い付けました新着品をお持ちいたします。

買い物ついでにぜひお立ち寄りくださいませ。

 

作品について購入希望・ご質問ございましたら、お気軽にフォームよりお問い合わせください。その他メールやお電話でも承っております。

どの作品も一点もののアンティークにつき、店舗にて在庫数やコンディションを確認した後にご連絡をさせていただきます。

在庫状況によってはお時間を頂戴いたしますが、どうぞご了承ください。

お読みいただきありがとうございました。

次回配信もよろしくお願いします!

 

【バックナンバー】

▷ 過去の配信記事(2025年6月~)

※配信について
このメールは、日ごろお世話になっている方や、ご購入いただいた方へお送りいたしております。
配信を希望されない場合は、お手数ですが下記リンクよりお手続きお願いいたします。

▷ 配信解除フォーム

杉本昌之
株式会社 かとう商会
605-0064 京都市東山区新門前通梅本町258
TEL: 075-561-1580 (10:30-18:00) *火曜定休


ギャルリーオルフェ
https://www.g-orphee.com/

アンティックかとう
https://antique-kato.com/

nordique

https://nordique-design.com/

Instagram