こんにちは。
アンティックかとうWEB担当の杉本です。

アンティックかとう / ギャルリーオルフェより新着品のご紹介や催事のお知らせをお届けいたします。

 

もう桜が散り始めましたね~。

花の命は短く春が過ぎゆくのは一瞬ですね。

そんな季節の流れを表現した作品をご紹介いたします。

花の刻  - The Flowered Hours -
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アルジー・ルソー|花の刻  - The Flowered Hours -  置き時計

▷ 作品を見る

 

アルジー・ルソーの非常にめずらしい時計作品です。
文字盤を囲むようにガラスのフレームが取り付けられており、スクエアのシンプルな形状がアールデコの様式美を表しています。

アルジー・ルソー(1885年~1953年)

パート・ド・ヴェール作品で知られるフランスのガラス工芸家。1902年にセーヴル国立陶芸学校に入学。卒業後自身の工房を開く。1921年にはアルジー・ルソー=パート・ド・ヴェール会社を設立。1931年閉店。1910年代~1920年代の短期間にのみ制作された彼の作品はアールデコの時代を代表するガラス芸術として歴史に名を刻んでいる。

 

パート・ド・ヴェール
ガラスの粉末を型の中で熔融して成型するガラス工芸技法。古代メソポタミア文明の頃からの金属の鋳造技術を応用した「鋳造ガラス」を起源とする。かつては彫りくぼめた石や焼成した粘土製の型に珪砂(石英砂)や水晶、また着色に微量の金属鉱石などを粉にしたものを詰め、鋳型ごと窯に入れて約750℃以上で熔融する工程を繰り返してガラスを焼成した。

「パート・ド・ヴェール」とはフランス語で「ガラスの練り粉」を意味する。「パート」は本来焼き物用に練った土を指す言葉で、まず粘土やワックス等の素材で作品の原型となる塑像を作り、それをもとに耐火石膏などで鋳型を作って様々な色のガラスの粉に糊を加えて練ったもの「ヴェール」を詰め、そのまま窯の中で焼成して、冷えたあと鋳型から取り出し表面を研磨して仕上げられる。陶磁器とガラス双方の長所を備えた中間的製法とされている。


▷ アルジー・ルソー取り扱い作品

 

こちらがアルジー・ルソーのポートレート。

粘土で原型を作成しているところです。

 

ルソーは質素な農家の家庭に生まれました。果てしなく平原が広がる自然豊かな田舎町で幼少期を過ごしたルソーは、幼い頃から絵を描くことに興味を持ち、身近な動植物や田園風景を数多くスケッチしました。生涯にわたって彼は画家の視点で世界を見つめ、青年期には絵筆を通して、後にはカメラのレンズを通して、そしてガラス制作を通して、独自のロマンチックな自然主義を表現し続けました。

 

アルジー・ルソー|脚付杯「アイビー」 1919年

在庫あり

 

ルソーのパート・ド・ヴェール作品の魅力は何より色彩の美しさにあります。

色ガラスが溶け合って混ざり合い、また細かい気泡が混入して淡く発色し、まるで水彩画のような瑞々しい表情を見せててくれます。

 

 

こちらは工房にて型にガラスペーストを塗布している様子。

作品の出来上がりを大きく決定する大事な工程です。左のテーブルの上には何種類もの色のペーストが置かれています。それらを混ぜ合わせ、時に重ね合わせ、焼き上がりの厚みを計算して塗る仕事は、大変繊細な作業が求められたそうです。

 

作品は型で焼成されており、カタログレゾネでデザインや年代なども調べることができますが、上記の通りすべて手作業で行われたため一つとして同じ表情のものはありません。

当店ではアルジー・ルソーの作品を長年取り扱っておりますが、ルソー作品は制作数が大変少ないため、年に数点見つけられるかどうか、といった仕入れ状況です。

 

アルジー・ルソー|鉢「蝶」 1915年

売約済

 

過去の作品画像にはなりますがご紹介いたします。

蝶をモチーフに紫色のグラデーションが美しい幻想的な作品です。

 

アルジー・ルソー|鉢「ダンサー」 1920年

売約済

 

ドガの絵画「踊り子」のようなバレリーナを描いた作品も。

 

そして本作、時計「花の刻」。

本当に久しぶりに素晴らしい作品に出会うことが出来ました。

 

 

カタログレゾネによると時計作品はわずか3パターンしか制作されていません。
水彩によるデザイン画では当初は4種類の図案が作られていたようですが、3点のみが製品化され、そのうち写真は本作しかカタログには掲載されていません。(画像参照)
少数のみの受注生産だった可能性もあり、他の花瓶などの作品よりも現存数は少ないものと思われます。


カタログレゾネ掲載ページ(中央上段)

 

ルソーによる時計フレームのデザイン画(中央下段)

 

「The Flowered Hours」花の刻と題された本作は、花びらが散る様子で時の流れを詩的に表現しています。草花や蝶など一貫して小さな動植物をモチーフに描き続けた、ルソーの自然主義を感じられる作品です。


デザイン画では図案が左右反転しており、花が散っていく姿が時計回りに描かれていますが、実作品では逆向きの反時計回りになっています。時が進むと散った花の姿が巻き戻り満開になる、時の流れと共に心が満たされ豊かになっていくというルソーなりの遊び心でしょうか。真意はわかりませんが、なにかメッセージを感じる表現です。

 

 

時計本体は「Greenleaf & Crosby」が制作しています。

1868年にアメリカ・フロリダで創業し、世界中から至高の宝飾品を集めてきた歴史あるジュエリー商です。クラシックなスタイルのローマ数字に落ち着いた金のフレームが美しい文字盤は当時のオリジナルで、ルソーのガラスにも負けない存在感を放っています。

手巻き式のため数分の誤差は生じてきますが、時計として問題なくご使用いただけます。

 

 

幅は約12㎝と小ぶりなサイズ。デスクやサイドボードの上にさりげなく飾っていただけます。
ガラスのフレームはパート・ド・ヴェール技法独特の半透明で淡い色彩が美しいです。自然光を透過して柔らかな表情を見せてくれることでしょう。

いかがでしたでしょうか。

めったに入荷のないルソー作品。その中でも特にめずらしい時計作品を今回はご紹介させていただきました。価格等詳細はどうぞお気軽にお問い合わせください。


催事のご案内
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来週末は名古屋骨董祭に出店いたします。

そして5月のGWは東京プリンスホテル「ザ・美術骨董ショー」へ出店します。

 

名古屋骨董祭

4月25日(土)・26日(日)

11:00~17:00

名古屋市吹上ホール

▷ くわしくはこちら

 

おなじみの名古屋骨董祭です。

その歴史は古くなんと30年を超えるのだとか!当店も20年くらい出店させていただいてます。名古屋の皆さま、いつもお世話になっております!!

新着品をいち早くご紹介しますので、ぜひおたのしみに・・・!

ザ・美術骨董ショー

5月1日(金)~5日(火)

10:00~19:00(初日18:00まで、最終日17:00まで)

東京プリンスホテル

▷ くわしくはこちら

 

40年の歴史を持つ日本を代表するアンティークフェアです。

毎年ゴールデンウィークの5日間、東京タワーのお膝元東京プリンスホテルにて開催されており、当店も長年参加させていただいております。

今年もラリック、ガレ、ドーム、バカラ、ジュエリーなどなど、豊富なラインナップでよりすぐりの逸品をお持ちいたします。

皆さまのご来場をお待ちしております。

 

作品について購入希望・ご質問ございましたら、お気軽にフォームよりお問い合わせください。その他メールやお電話でも承っております。

どの作品も一点もののアンティークにつき、店舗にて在庫数やコンディションを確認した後にご連絡をさせていただきます。

在庫状況によってはお時間を頂戴いたしますが、どうぞご了承ください。

お読みいただきありがとうございました。

ヨーロッパ&アメリカ買付品まだまだWEBに掲載できておりません・・・が、随時アップしてまいりますので、こまめにチェックしていただけるとうれしいです。

次回配信もよろしくお願いします!

 

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